七瀬温(ななせたずね)特集|元アイドルmiRayからSODSTAR専属へ、歌う新人の全6作品
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七瀬温
- デビュー年
- 2026年
- 出演作品数
- 6本以上
4本番の作品に、ギターだけの時間がある
マイクスタンドが1本立った部屋がある。その向こうに革張りのアームチェア、木のスツール、壁に立てかけられた黒いギターケース。アンティークの机には笠つきのランプが載っている。掃き出し窓から入った昼の光が、床の木目に窓枠の影を落としている。
そこへ彼女が入ってくる。白いレースのカーディガン、首に黄色いスカーフ、黒いワイドパンツ、裸足。スツールに腰かけてアコースティックギターを抱え、マイクに顔を寄せる。目を伏せたまま弾いて、歌う。
この部屋があるのは『1泊2日で絶頂未体験エロスを体験するねっとり4SEX。全力姿勢でAVに挑むソロアーティスト 七瀬温』という253分の作品だ。性癖の違う男が4人来る、その同じ253分のどこかに、歌うためだけの椅子が1脚ある。
半年後の6本目でも同じことが起きる。『人生で初めてのノンストップ絶頂大乱交 合計19発ぶっかけ解禁SP』の155分の中に、夕暮れの海でギターを弾く場面が入っている。
七瀬温(ななせたずね)は2026年3月3日にSODSTARからデビューした。3月から8月まで、毎月1本ずつ本編が配信されている。監督は3作目まで同じ人が撮り、そこから3人替わった。企画も毎回変わる。それでもどの作品にも、ギターが1本ずつ入っている。
温と書いて、たずね
芸名の読みは初見でまず通らない。本人がXに置いた自己紹介ポストが、プロフィールの一次資料としていちばん解像度が高い。
「自己紹介(思いつくだけ) 温 / 26 / 155cm / 大阪在住 / 写真初心者 / ricohGR iii / casio ex-zr1600 / 好)阪神タイガース / お喋り明るい / 体が柔らか / 弾き語り / ギター / 歌 温と書いて「たずね」と読みます。」
(X @tazuu_ura 2025年10月30日の自己紹介ポスト)
- 名前: 七瀬温(ななせ たずね)
- 出身: 兵庫県、活動拠点は大阪
- 身長: 155cm
- 所属: SODクリエイト(SODSTAR専属)、音楽・女優活動はHANAYA PROJECT
- X(日常・音楽): @tazuu_ura — フォロワー3.2万
- X(女優活動): @makuma_bear — フォロワー1.2万
- X(本音): @zooura18
- Instagram: @tazuu_nana
- TikTok・YouTube: @tazune_singer
- リンクまとめ: lit.link/tazune_dayo
カメラの機種が2台書いてある。阪神タイガース。ギターと弾き語り。並びのどこにもAV女優の定型がない。生年月日は媒体によって記載が割れていて、確定した公表がない。年齢に触れているのは、この自己紹介の「26」だけだ。
Instagramのプロフィール文はもっと短い。
「大阪在住 シンガーソングライター 3/3SODstarよりデビュー HANAYA PROJECT所属 本当はめちゃ関西弁です🐙」
(Instagram @tazuu_nana プロフィール文)
表に出している言葉の下に素の関西弁がある、と本人が書いている。
日常のアカウントは宣伝で埋まっていない。2025年10月には「UNIQLOのニットは透けない(嬉しい)」「部屋着から部屋着に着替えるだけの日」と続けて投げている。その合間にライブ告知と新作情報が挟まる順番だ。宣伝の隙間に生活があるのではなく、生活の隙間に宣伝が入っている。
Xは3つ使い分けている。日常と音楽が@tazuu_ura、女優の仕事が@makuma_bear、本音が@zooura18。振り分けは本人がプロフィール欄に書いていて、表に出ている2つを足すだけでフォロワーは4万を超える。
ファンの窓口も自分で2つ持っている。音楽活動を扱うオフィシャルファンクラブと、「無料ブログ 日常+性活」という説明のついたFantia。大手の事務所を離れたあと、課金型のコミュニティを自分の名義で回している。この自走の構えは、経歴を遡ると一本の線につながっていく。
卒業告知は、年の瀬に出た
2023年12月30日、大阪のアイドルグループOSAKA翔GANGSの公式サイトに1本の告知が載った。書いたのは加入5年目のメンバー、miRayだ。
「私miRayは2024年4月をもちましてOSAKA翔GANGSを卒業そして事務所を退所いたします。」
(OSAKA翔GANGS公式サイト「miRayに関するお知らせ」2023年12月30日)
加入は2019年1月。グループのコンセプトは「浪花の元気(やんちゃ)なお祭り娘。」だった(The Audience 2026年3月3日)。所属していたのは吉本興業の子会社S.A.B Companyで、その公式サイトにはいまもmiRayのプロフィールページが残っている。
ドラマ: 「だから私は推しました(NHK)」 ラジオ: 「りえてぃんの愛アイバノ☆シナリオルミーてぃんグ!!!(エフエムあまがさき)」ほか 舞台: 「アイバノ☆シナリオ」ほか多数
(S.A.B Company公式サイト miRayプロフィールページ)
NHKのドラマ、ラジオのレギュラー、舞台は多数。ローカルアイドルの出演歴としては幅が広い。特技の欄には「口にいっぱい食べ物を入れて食べること」と書いてある。事務所の公式紹介にこれを載せる人だ。
喋りでは賞も取っている。関西演芸しゃべくり話芸大賞の奨励賞。歌と踊りより先に話芸で名前が残るアイドルは、そう多くない。
最後のステージは2024年4月19日、江坂のライブハウスESAKA MUSEでのワンマンだった。グループの公式Xはこの日を、結成18周年と卒業と新メンバーのデビューをまとめて「トリプルお祝い」と告知している。
そこから1年2ヶ月、表に何も出てこない時期が続く。現在のXアカウントが開いたのは2025年6月、女優活動用のサブアカウントが立ったのは8月だ。準備が形になったのは2026年2月23日。Instagramに短い投稿が出た。
「【ご報告】七瀬 温(ななせ たずね)3/3 デビュー致します。」
(Instagram @tazuu_nana 2026年2月23日)
デビュー8日前。いいね685件、コメント18件。静かな号砲だった。
SODstarの公式Xは、予告と当日に「重大発表」の冠をつけて告知を打っている。そこで使われた肩書きが「ソロアーティスト芸能人」だ。歌手の看板が先に立った。
迎えた3月3日、その日のネットの反応をThe Audienceが記録している。
「ネット上では、唇上の特徴的なホクロや過去のアイドル活動の写真比較から「身バレ確定」「miRayじゃん!」と即座に特定され、話題沸騰中。」
(The Audience 2026年3月3日、文/黒田哲人)
決め手は唇の上のホクロだった。5年ステージに立ち続けた顔は、名前を変えても消えない。
デビュー日に、新曲がサブスクに流れた
音楽の側は止まっていない。2026年2月に配信したデビューシングル「make my own days」のMVは、2.9万回再生された。チャンネルの登録者は1,140人で、その25倍が回っている。
3月3日、AVデビューと同じ日に2ndシングル「染まる、都会色」のサブスク配信が始まった。MVの概要欄には「本日3/3より各種サブスクで配信開始」とある。日付を合わせにいっている。
「“新しい世界に飛び出す私を見ていて欲しい” 心の隙間の言葉を紡いだ、切ないラブソング 全部が美しい毎日じゃないけど、悲しい日々があったからこそ今の私の歌がある。」
(YouTube「染まる、都会色」MV概要欄)
デビューの10日後、3月13日には東新宿のライブハウスLOVE TKOでライブが開かれた。先着30名、入場1,400円。客の顔がひとりずつ見える距離の箱を選んでいる。AVデビューの直後に真っ先に組まれた予定が、音楽のライブだった。
3rdシングル「夢ノート」は2作目の配信と同じ4月に発表され、サブスクに並んだのは5月1日。デビュー発表の手紙にあった一文は「それでも新しいメロディを刻んでいく」だった(The Audience 2026年3月3日)。宣言のまま動いている。
歌っている声はYouTubeで聴ける。MVが3本上がっていて、TikTokにはカバー曲が並ぶ。話芸で賞を取った喋りのほうは、いまのところ作品の中にしか残っていない。
6本の作品と、4人の監督
配信はすべてSODSTARで、収録は4K。デビュー直後の新人に半年ぶん枠を渡すのは、レーベル側の見込みの表れだ。デビュー作の配信ページには、2026年8月の時点でお気に入り登録が4,253件ついている。
監督が替わると、画がはっきり変わる。星シュートの3作は生活の場所から始まり、続く3人はそれぞれ別のやり方を持ち込む。企画も毎回入れ替わる。デビュー、1泊2日の長尺、24時間の開発、ハード路線、キスのオムニバス、乱交。半年で6通りの棚に置かれている。
入り口の値段にも段差がある。2026年8月の時点で、デビュー作から3作目までが500円から、4作目以降は2,480円から。古いほうへ遡るほど安く手が届く並びだ。
6本を続けて見ると、同じ顔が何度も出てくる。責められている最中に、目を細めて笑う顔だ。本社へ連れ出された回でも、目隠しをされて拘束された回でも、口角が下がらない。企画のほうが毎回変わっても、この顔だけは動かない。
2作目が配信された日に、夕やけ大衆へインタビューが載った。記事の題は「大阪を拠点にマルチな活動をしてきた芸能人が決意のAVデビュー!」で、そのあとに本人の言葉が引かれている。「新しいことに挑戦している姿を観てほしいですね」(夕やけ大衆「【神楽坂文人のAV女優インタビュー】七瀬温の巻」2026年4月7日、記事見出しより)。
名乗るまで、顔を映さない
デビュー作には、顔をいっさい映さない時間がある。窓際の机に向かった背中。グレーのリブニットが肩のかたちで浮いて、その上を長い黒髪が覆っている。右手はペンを持ったまま、何度も首の後ろへ上がって髪をかき上げる。書きあぐねている手つきだ。机の上はドライヤーもタオルも出しっぱなしで、片づける前の部屋にいる。
同じ背中がギターを抱える。左手がネックを握り、右腕は椅子の背に投げ出されたまま戻らない。窓辺へ移ると、素足のまま座って弾いている。そのあいだ顔は一度も正面を向かない。
黒画面が入る。左に「シンガーソングライター」、右に「七瀬 温」。肩書きが先で、名前が後だ。
正面を向く場面もある。ギターのネック越しにこちらを見る目は、笑っていない。その一方で、レースのキャミソールでソファに寝転がり、両手のピースを目の横へ添えて歯を見せている顔もある。同じ人の顔の幅が、これだけ離れている。
FANZAの紹介文には、デビュー発表の手紙の一節がそのまま載っている。
「これまで大阪を拠点にシンガーソングライターとしてその他マルチに芸能活動をしてきた七瀬温「表現の自由を追求してもっと誇れる自分でいられるために」新しい挑戦をして、新たな自分自身を表現したいと思うようになる。もっと自分を皆に知ってほしい。そんな想いでAVデビューを決意した彼女の姿を是非ご覧ください。」
(FANZA デビュー作 公式紹介文、2026年3月配信)
本編は171分、特典版は218分。47分ぶん長い版があって、値段はどちらも同じところから始まる。
木の柱が立つ広い部屋の俯瞰がある。白いベッドがひとつだけ置かれていて、その前に紺のワンピースのまま立ってうつむいている。カメラは天井の近くから見下ろしたまま近づかない。背中と髪だけを撮っていたのと同じ日に、この人はここに立たされている。
一軒家に泊まって、相手が入れ替わる
2作目が出たのは1ヶ月後の2026年4月7日。監督は星シュートの続投で、収録は253分ある。紹介文が中身をすべて並べている。
「芸能人ソロアーティスト七瀬温のデビュー2本目は1泊2日の4本番SEX!一軒家スタジオにお泊りをする七瀬温のもとに個性的で十人十色の性癖をもった男優が来訪!1.M男に応える痴女SEX 2.デビューSEX時にやれなかったおもちゃSEX 3.2人きり濃密ハメ撮りSEX 4.おじさんに全身舐められ接吻SEX」
(FANZA 2作目 公式紹介文、2026年4月配信)
1番目の相手はM男だ。デビューから1ヶ月しか経っていない人間が、最初のパートで責める側に立つ。受け身を覚える前に攻め方から入って、4番目は全身を舐められながらの接吻で終わる。
4時間を超える尺は、朝と夜をまたぐ。おもちゃを使う相手が帰り、次はカメラを自分たちで持つ2人きりの回に変わり、最後に年上の相手が来る。相手が替わるたびに、その日どこまで進んだかを知っている人間が1人ずつ増えていく。
歌うための椅子があるのも、この253分の中だ。白いレースのカーディガンに黄色いスカーフ、裸足のまま、目を伏せて弾いている。4人目を迎える頃の顔と、この椅子に座っているときの顔が、同じ253分の中に並んでいる。
社員が働いている机の、その上で
5月12日に出た3作目で、SODの本社が舞台に入った。収録150分。
「SOD STAR七瀬温デビュー3本目!24時間おマンコ開発され濡れっぱなしの性感開発ドキュメント!移動中もおマンコ濡れっぱなし!SOD本社で初めての3P羞恥SEX!盛りだくさんの3本番SEXで子宮覚醒!」
(FANZA 3作目 公式紹介文、2026年5月配信)
「本社」は言葉のあやではない。蛍光灯の下に白い事務机が何列も並び、赤いオフィスチェアが引かれている。モザイクをかけられた社員が10人以上、実際にパソコンの前で仕事をしている。その真ん中の机の上に彼女がいる。手前の机にはティッシュの箱と千鳥格子のバッグが置きっぱなしだ。赤い縦組みのテロップが立つ。「本当に始まるんですね」
白いレースのキャミソールに黄色いブラ、羽織った白いカーディガン。背後から2人ぶんの手が伸びる。テロップは「初3P」。はにかんだまま目を細めて、口を開けて笑っている。奥のデスクではモザイクの誰かがこちらを向いている。
移動の車内も撮られている。茶色のコートに金のブローチ、シートベルト、揺れるピアス。歯を見せて満面に笑いながら、こんなことを言っている。
「パーキングでおもちゃを入れてくださいって」
(3作目の車内場面、字幕より。2026年5月配信)
自分から言っている。
シートベルトを締めたまま、歯を見せて笑っている。羞恥の企画に入れられて縮こまるどころか、24時間という枠を自分のほうから使いにいく顔だ。
洗面所でも、車の中でも、止めない
6月9日の4作目で、監督が初めて替わった。ダイナナ、収録160分。始まりは玄関だ。木のクローゼットの扉、たたきに脱ぎ散らかった何足もの靴、ベージュのコートを着た脚。テロップが出る。「何の変哲もない撮影日の朝…のはずだった。」
ダイニングのカットがある。テーブルの上にペットボトルの飲み物が10本ほど並んでいる。撮影現場に置かれる差し入れの、あの並び方。彼女はコートを着たまま前かがみになって、スマホを耳に当てている。字幕が入る。「マネージャー:スタジオに?」
電話は切れない。
洗面所では白いタイルを背にして、髪を後ろからつかまれている。口元まで持ち上げた手が、そこで止まったまま降りてこない。額が汗ばんで、目を閉じたまま口が開く。画面の両端に縦のテロップが立つ。「最初から」「ハメっぱなし」。
ソファのカットではテロップが替わる。「インタビュー中も」「ハメっぱなし」。黒い布で目を覆われた場面では、見えないまま舌を出して、口角だけが上がっている。何も見えていないのに、待っている顔をしている。
トレーニングルームでは、白い壁へ手をついて前かがみになり、目を細めて笑っている。ここでも笑う。責められている最中の顔が、困っている側ではなく面白がっている側に寄っていく。服はどの場面でも中途半端に残っていて、Tシャツを着たまま、靴を履いたまま進んでいく。
「七瀬温、4本目は数珠繋ぎの連続性交で満足度200%の巨チンに悶えイキ果てる!撮影現場に到着したとたんにデカチン男優の即ハメ性交が待ち構えて、何をいっても止めない激ピストン!軟体を活かしたトレーニングSEXと拘束4PSEXは見どころです!ハードは作品に挑戦する七瀬温のイキ果てる姿を是非ご覧下さい」
(FANZA 4作目 公式紹介文、2026年6月配信)
「軟体を活かした」は、自己紹介ポストの「体が柔らか」だ。思いつくままに並べた1行が、7ヶ月あまりで企画の柱になった。
玄関に脱ぎ散らかした靴は、そのままだ。コートも着たまま、電話も面談もトレーニングも予定どおりに進む。段取りに追い越されながら、この人はずっと目を細めて笑っている。この日の顔は、サンプル動画でも確かめられる。
水道の水を、口移しで
7月7日の5作目で監督が3人目の太宰珍歩に替わり、ジャンル欄にドラマとコスプレが初めて入った。収録198分、DVDは8月6日発売。NHKのドラマと舞台とラジオで積んだものが、ここでAVの企画に接続される。
「七瀬温5作目はキスをテーマにしたオムニバスドラマ!6シチュエーション大ボリュームの濃厚接吻作品!夢中になって我を忘れながら貪り合う濃厚ディープキス性交は必見です!」
(FANZA 5作目 公式紹介文、2026年7月配信)
正式な題は『「男が沼る最高に気持ちいいキス」 気遣い上手な愛嬌抜群の職業6シチュエーション』という。6つの役に、看護と会社と運動部がある。髪をお団子にまとめたグレーのタンクトップで部屋にいる回では、相手の首へ手を回している。ピンクの制服に青い照明、眼鏡の相手と鼻先が触れる距離。夜のオフィスでは、スーツに眼鏡、髪を下ろして。そして青いジャージで、水道の蛇口の前。
家の場面のキスが長い。顔が汗で光って、目を閉じたまま舌が出ている。指で唇を開かれるカットにはテロップが乗る。「そう、この距離をずっと待ってた」。別の場面には「大人になるとキスもセックスも当たり前になって忘れるんだ」。台詞として書かれた1行が、キスとキスの合間に落ちていく。
青いジャージの襟が濡れていく。蛇口から口へ含まされた水を受けきれずに、顎から溢れて流れ落ちる。目を閉じたまま、口が開いたままで、次に来るものを待っている。この数秒はサンプル動画でも確認できる。
半年ぶんの記録を挟んで、19発
8月4日に出た6作目で、監督が4人目のコスモアタック渡辺に替わった。収録155分。
「七瀬温6作目にして大乱交&大量ぶっかけW解禁!合計19発のドロドロ精子を顔面に容赦なくぶっかける!大阪在住のシンガーソングライター七瀬温の真髄に迫る密着ドキュメントも見どころです!」
(FANZA 6作目 公式紹介文、2026年8月配信)
乱交とぶっかけが、同じ1本で同時に解禁される。19発は顔に受ける数だ。1人ずつ相手をしてきた5本の先で、まとめて来る側に回った。
もう半分が密着ドキュメントで、そちらにはノートの上を走るペン先のアップがある。手書きの文字がそのまま読める。
「皆様へ この度 SODSTARから 七瀬 温(ななせ たずね)として AVデビュー することになりました」
(6作目に映る手紙、2026年8月配信)
画面の下にテロップが出る。「七瀬温、AV女優としての情報解禁前夜」。この手は、デビュー作で後ろ姿だけ撮られていた、あの手だ。同じ机、同じノート、同じペン。半年前は部屋の後ろから背中を撮っていた。6作目は紙の真上まで寄って、書かれていく文字のほうを撮る。
夕暮れの海の場面もある。黒いダウンジャケットの前を開けて、白いアコースティックギターを抱えている。暮れかけた空の下で口が開いて、閉じて、また開く。うつむいた横顔が、そのたびに暗がりへ沈んでいく。歌詞がテロップで流れる。
「夜がいつも眩しいのは私の涙も落としたから」 「その全てが大切な感情だから」 「表現から逃げない ただ前だけを見つめて」
(6作目の海辺の場面、歌詞テロップより。2026年8月配信)
日中の街のカットが挟まる。黒いダウンのジッパーを片手で握りしめて、顔を上げている。ここにも「表現から逃げない」が重なる。半年前に手紙へ書いた言葉が、6本目では歌になって戻ってきた。
ここまで笑いながら受けてきた顔が、19発を顔に浴びたあとどうなっているか。海辺でうつむいて歌う横顔と並べて、同じ155分に入っている。
こんな人に向いている
- 笑う顔が好きな人:本社のフロアでも、目隠しをされた回でも、目を細めて口を開けて笑っている。困った顔で受けるタイプではない
- 自分から動く人が好きな人:2作目は責める側のパートから始まり、3作目では車の中から「パーキングでおもちゃを入れてくださいって」と言い出す
- 演技を見たい人:5作目は職業を6つ演じ分けるオムニバス。汗で光る顔で舌を絡めるキスに、書かれた台詞が乗る
- 物語ごと追いたい人:アイドルの卒業告知からSODSTAR専属まで、経歴が一次資料でつながる新人。古い作品ほど安く、順に遡れる
表現の場が、1つ増えただけ
歌手がAVに来たのではない。表現する人が、場所を1つ増やした。
SODSTARが新人に課す密度としては、看板候補の扱いに近い。7月には秋葉原で初めてのセルイベントが開かれた。
「告知です!!📣 7/12(日)ラムタラ秋葉原店さんで初のセルイベントを開催します🎊✨ 皆さんとお会いできる事を楽しみにしております!! 発券開始日は7/8(水)となります」
(X @tazuu_ura 固定ポスト 2026年6月12日)
同じ半年のうちに、東新宿の30人の箱で歌い、秋葉原で列に並んだ人と会い、SODの本社では社員に見られながら撮っている。1人ずつ相手をする企画から乱交まで来て、次がどこへ振れるかは誰にも読めない。
無料の動画サイトに転がる切り抜きでも、顔と雰囲気までは分かる。ただ、売れた数はそのまま次の企画の予算になり、シングルを1曲作る体力になる。半年で本編を6本積み、その合間に2曲を配信した人の続きが見たいなら、FANZAの正規の1本から入るのがいい。500円で買えるデビュー作の後ろ姿から、顔に19発を受ける6本目まで、全部そこに並んでいる。
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